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浮き・沈みのプレッシャー

人の心は、時に弾んだり、時に沈んだりします。
「今、私の心は弾んでいる」とか
「今、私の心は沈んでいる」とか
いつもはそんな心の動きを客観的に考えたりはしていないと思いますが、
心が弾んでいれば、何でもできるような、何でも上手くいくような、力強い気持ちがします。
心が沈んでいれば、なんにもしたくない、何もかもが上手くいかないような、落ち込んだ気持ちがします。
株式相場などのチャート分析では
トレンド発生時にグラフの中に、
支持線・抵抗線と呼ばれるラインを見いだすことができます。
支持線は、サポートラインとも呼ばれるもので、上昇トレンドで発生します。
それ以上には価格が下がりにくい力、価格を下から支える力が働いている境界ラインで、
下がろうとする価格を反発させ、上に押し戻す作用を持つのが支持線です。
抵抗線は、レジスタンスラインとも呼ばれるもので、下降トレンドで発生します。
それ以上には価格が上がりにくい力、価格の上昇を抑圧する力が働いている境界ラインで、
上がろうとする価格を反発させ、下に押し戻す作用を持つのが抵抗線です。
どちらもプレッシャーという意味では似ていますが、
上に向かって下から支えようと働くプレッシャーと、
下に向かって上から抑圧するプレッシャーとでは、及ぼされる作用は真逆なのです。
人生も、これと同じく、浮き・沈みのプレッシャーと考えることができます。
黒田三郎さんの詩「紙風船」(詩集「もっと高く」所収)を引用させて頂くと、
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
この詩の中には、とてもくっきりとした
「浮きのプレッシャー」の輪郭を感じられるのではないでしょうか?
何一つ、プレッシャーを感じずに生きられることは難しいことかもしれません。
人生、どうせプレッシャーを感じるならば
「浮きのプレッシャー」を感じて生きていきましょう。
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