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言葉の力

わたしたちは言語を使って自分の内面を表現し、お互いにコミュニケーションをします。
投げかけられたたったひとつの言葉によって、うれしくなったり、悲しくなったりもするものです。
言葉には力があるのです。
おとぎ話などにでてくる魔法使いが「呪文」を唱えるのも、言葉には力があるからに他なりません。
言葉は力をもっているのです。
力は正しい方向に使えば、プラスに作用します。
力を間違った方向に使えば、マイナスに作用します。
「はじめにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。このかたは、はじめに神とともにおられた。すべてのものは、このかたによって造られた。造られたもので、このかたによらずにできたものはひとつもない。」
すべての原点は言葉であり、
言葉からすべては始まるのです。
これが成功の言葉です。
【猪瀬直樹東京都知事の失言の重い責任】
2020年の夏季五輪招致をめぐって、猪瀬直樹・東京都知事が米国ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで他の立候補都市と東京を比較して「イスラム諸国は互いにけんかばかりしている」と述べた。
イスタンブール(トルコ)を意識した発言で、2013年4月27日付の同紙が伝えました。
IOC(国際オリンピック委員会)は五輪招致の行動規範として「各都市は他都市の批判や他都市との比較を行ってはならない」としています。
同紙によると猪瀬氏は「競技者にとって一番いい場所はどこか。インフラが整っておらず、洗練された設備もない二つの国と比べてください」と発言し、他の立候補都市のマドリード(スペイン)とイスタンブールと比較。
また「イスラム諸国が共有しているのはアラーだけで、お互いにけんかばかりしている。そして階級がある。」とも発言。
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トルコのクルチ青年スポーツ相は、28日、Twitterで「不公平で悲しい。五輪精神にも反している。イスタンブールは他の立候補都市に否定的な発言をしたことはなかったし、今後もしない。」とコメント。
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猪瀬氏「私の真意が正しく伝わっていない。他の立候補都市を批判する意図はまったく無く、インタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念」とニューヨーク・タイムズ紙に反論し、責任逃れともとれる態度を示した。
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ニューヨーク・タイムズ紙のジェイソン・スタルマン・スポーツエディターは、29日、「記事の取材に絶対の自信を持っている」とコメント。「インタビューを行った記者は2人とも日本語を話す上、猪瀬氏はインタビューのために自ら通訳を用意。記事で引用した言葉はその通訳が話した内容で、録音もされている」とのこと。
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猪瀬氏「誤解を招く不適切な表現で、お詫びしたい。認識が甘かった。発言は撤回したい。」
五輪招致の規範に抵触するしない云々よりも、そもそも文化的・宗教的な側面での侮蔑的かつ差別的な発言があったことの方が重大な問題であり、むしろそちらの非礼な発言に対して国際的にしっかりと陳謝すべきはずなのだが・・・。
表面上の言葉は取り消すことができたとしても、後に残った不信を取り除くことは決して容易くはない。
言葉にはそれだけの力があるのです。
【2020年東京オリンピック開催決定】
IOCは2013年9月7日(日本時間:8日)、アルゼンチンのブエノスアイレスでの第125次総会で、2020年夏季五輪の開催都市に東京を選んだ。東京五輪は1964年以来56年ぶり2度目の夏季オリンピックとなり、アジアでは2008年北京大会以来3大会ぶりの開催です。東京は安定した財政・都市基盤や開催能力を前面に押し出し、失敗した2016年五輪招致の雪辱を果たした。他に立候補した都市は、スペインのマドリードとトルコのイスタンブール。総会では3都市がプレゼンテーション(招致演説)した後、投票を開始。過半数を獲得する都市が出るまで最下位の都市を振り落とす方式で、無記名の電子投票が行われた。1回目の投票結果(東京:42、イスタンブール:26、マドリード:26)、2回目※最下位決定選の投票結果(イスタンブール:49、マドリード:45)、3回目の投票結果(東京:60、イスタンブール:36)
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