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赦す(ゆるす)こと

中島みゆきさんの「空と君のあいだに」のなかに、
「きみがすさんだひとみで、つよがるのがとても痛い
憎むことでいつまでもあいつに縛られないで」
というフレーズがあります。
自分の身に起こった出来事や事象、
それが人であったとしてもモノであったとしても、
それが怒りであったとしても憎しみであったとしても、
他者を赦すことのできない状態が続けば続くほど、
その不快な気持ち、マイナスの感情、否定的な感情は、
何よりも真っ先に、自分自身を傷つけ、
何よりも一番、自分自身のエネルギーを消耗させることでしょう。
最も辛く苦しい存在は、自分自身以外の何者でもありません。
言葉遊びではありませんが、
否定的な感情から生まれる「想い」というものは、時間が経つほどに「重い」ものとなってしまうのです。
与えることには、赦しも含まれるのです。
赦しは現実をあるがままに素直に受け入れることでもあります。
それは、だからこそ
直視するのが難しくて、なかなか実行することのできない困難の一つだと思われます。
一度、主観的な感情を鎮めて、
現実を真摯な姿勢で見つめ、
ありのままを素直に受け入れるならば、
そこに「残念な気持ち」は微塵も感じることはなく、
心の中には未練が残らなくなります。
映画「私の頭の中の消しゴム」の中で、
自分を捨てた母親を赦せないチョルス(チョン・ウソン)に、
スジン(ソン・イェジン)がこう語りかけます。
「人を赦すことは、難しくないのよ。
“赦しは心の部屋を一つ空けることなんだ”って、おじいちゃんが言ってたわ。
赦すことは、心の部屋を一つ空けるだけなのよ」
他者に赦しを与えることができたとき、
その人の心には安らかな平安が与えられます。
心の部屋を増やし、そしてその心の部屋を与えることで、
何も失われるものはありません。
心の部屋を増やし、そしてその心の部屋を与えることで、
その分、あなたの心の領域が広がることになるのです。
赦すことは、与えることです。
惜しみなく、気持ちよく、快く、想いを手放しましょう。
未練の糸を断ち切った途端、心はふわりと軽くなります。
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2012年 11月 12日トラックバック:惜しみなく気持ちよく与えること | 【AIOP】成功の言葉

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